寺町畑ってこんなところ


 「ぎふ 人と土の会」として生まれて43年

 
山々の恵みの水が下りてくる自然豊かな岐阜の美濃地方

 5枚の畑と8枚の田んぼ、小さなにわとり小屋

 長い時間をかけて豊かな土を残してきました


 慎ましい「百姓」を目指して、あくまでも家族の手の届く範囲で土と向き合っています。

 

◆「ぎふ 人と土の会」とは◆

 
 
「ぎふ 人と土の会」は1980年に「安全な食品で生産者と消費者とを繋ぐこと」をコンセプトとして生まれました。

 高度経済成長期の当時、環境問題や社会問題が浮き彫りになってきていたそう。

 今でこそ認知された「農薬も化学肥料も使わない」というやり方は当時の日本ではほとんど皆無で、多くの研修生を受け入れ、先駆的な役割を担っていたようです。

 それ以降、創設者たち(両親たち)が違った角度からの運動に移ったため、百姓として土は守りつつも、販売は中止していました。

 
 

◆生きることは食べること◆
 

 
その土で育った私が、学生生活(環境社会学科)を終え、土と向き合い始めました。

 「オーガニック野菜を売りこもう!」と意気込んでいたわけではなく、ただ「豊かに暮らすための生き方を学んでおきたい」と思ったからです。


 「生きることは、食べること」

 この世の中、ただ生きているつもりでも、いつの間にか多くの社会問題や環境問題に加担していると気づくことがあります。

 一番根本的な部分に向き合うことが、豊かに生きていくうえでとても大切なことだと思っています。

 


◆寺町畑としてのスタート◆
 

 
当初は「1年くらいこの土で学んで、次は漁業か狩猟・畜産へ」と考えていました。

 しかし土は複雑なもので、1年学んだつもりでも「1回ずつ育てた」というだけ。


 その奥深さにのめりこんでいくと同時に、この土を残すこと、また、多くの人に使ってもらいたいと考えるようになりました。

 こうして2008年、持続可能な百姓を目指し米・野菜・鶏卵も販売する「寺町畑」がスタートしました。
 
 


◆広めの家庭菜園のような農園です◆
 

 
専業農家としてはかなり狭い農園です。

 2023年時点で、100軒ほどのご家庭と10軒ほどの飲食店さん等に定期出荷便をご利用いただいております。


 作地面積も少なく人手も足りませんので完売状態のことが多いのですが、その分お客さまそれぞれのご希望に合うように試行錯誤しています。